ザッハリッヒ 蚕の記録

気まぐれお絵描き屋さん、蚕(かいこ)の記録です。作品について、日常のこと、過牛歩で。

美術館に行けない日は食器棚を

のってけのってけな感じでまたお絵かきが楽しくなってきたわたしですが、そうは言っても外からの刺激を受けないと「これぞ!」というものなんて描けないので、刺激を求めていんたーねっとしたり本屋さんに行ったりするわけです。う、でも「絵を描くために!(`・ω・´)」とか、そんな謎の使命感に駆られて、という理由だけでなくて、単純に、「美しいもの、見たーい!!!」となるじゃないですか、なるよね、なるなる。


映画観るほどの集中力もなく、美術館行くほどの行動力もなく、近くの本屋さんでもキタキタって感じのものに出会えなかったりすると、うっかり、実家へ帰ってしまうわたし。(たいがいマザコンがひどいのもあるけれど)
うちは母がすこしおかしな趣味のひとなので、家の中が、ちょっとした異空間なのですよ。
実家は、数年前に建て替えをしたのですが、やばい、完全にお母さんのお城!
母の趣味はわたしの好みに近い、というか、母の好みがわたしに遺伝してるというか影響しているというか、なんつうの、古典的だけどアヴァンギャルド!みたいなものが好きなのです。両極あるものの魅力というかね!あるでしょそういうの!古臭いけど新しいとか!かわいいんだけどこわいとか!そういうの好きでしょ!好きでしょ!好きでこんなとこ見てんでしょ!!(わたし、わたしの絵を好きだと言ってくださる皆さまを信じていますよ!)
でね、そんな趣味の母なので、置いてある家具とか、もう大変なの!!
赤いソファにアジアンな布かけてタッセルもりもりなクッションいっぱい!とか、チベットの背の低いアンティーク箪笥にガラスの天板乗せてローテーブルにしてたり!全体的にアジアンで、上品なのだけど奇抜で!
で、そんな空間でごはん食べてると、出てくる食器までもがお母さんワールドぜんかいで打ちのめされるわけです!
うちの母、オブジェ収集の流れで食器もしょっちゅう連れて帰って来ちゃうのね。ぜんぜんブランド志向とかでなく、個人でやっているギャラリーで作家さんが気まぐれで出展したものなど。陶器のほっくりしたもの、あと古典的な、やっぱりアジアンな食器が多い。
わたしが八角形のものに惹かれるのは完全に母の影響だよ!
だーいすき!実家の、大好きな食器たち!




いびつな丸みがおいしく感じるのだ。




こういう写真見返していると、幸せな気分になる。
しょっちゅう実家にも帰ってられないので、自分のおうちでも、母にもらった食器を眺めて、ほうっとしたり・・
最近もらったお皿。色が素晴らしいの!


「パスタのせるようなお皿ほしい」と言ったらくれたもの。
和食器に洋食、というのがたまらんのよ!

スプーンも、木製の、塗りのばかり集めているのだ。

これでスープも、ごはんものも、おいしい!


母の趣味とは外れたところにちゃんと自分の趣味なんかもあるはずなので、尊敬する友人(と言うのも憚れるほど)に以前言われた「あっちゃんは、あっちゃんで、自分のお城をつくらなくちゃだめよ!」という言葉もだいじに思うのよね。
そう、だから、今わたしは飴色の食器もほしくって!
陶器のカップで飲むビールもおいしいけどね!ガラスの器、コップ、ほしいなあ。透ける食器が圧倒的に少ない・・


ときどきこういう話をしたくなる、ので記録。