「懐かしい」は英訳できない、と聞いたけれど、ほんとうかな
きのう買った本、鳩山郁子さんの「スパングル」、今朝読み終えて、おふとん抜け出し部屋を出たら、午前中のきれいな光、うれしくなって、すこし家事したあと、写真を撮って、お散歩に出かけた。
- 作者: 鳩山郁子
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 2004/08
- メディア: コミック
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手帳、左が2011年の、右が2012年の。
デザインと使い勝手が好みで、偶然だけど、毎年同じメーカーのやつ。
誕生日に友人にもらったお手紙、猫の絵、似てるよ、わたしというよりか描いた彼女に。
去年、生まれて育った町に戻ってきて、毎日のように歩きまわって、(猫のパトロールのよう、と言われた)
変わらないところと、変わったところ、昔は気づけなかったことに触れて、ざわざわさせられる。
こわくなって行かなくなった学校、その通学路、時間つぶしたベンチ、
今はこんなに、射しこむ光がきれいで、きっとそれは何年も変わっていないことのはずで、
それに気づけなかった過去の自分のこと、素直に心地良さを感じている今の自分のこと、思って、ふにゃふにゃと消化できないまま、かつて祖父の家だった場所に帰る。
祖父も祖母も亡くなって、今は、その家には新しい家族が待っていて、
上着を脱いで、お昼ごはんの支度をしながら、
「わたし、こわいものがすこし無くなったよ」とか話してる。
歪んで望んでた「気持ちの共有」は、あり得ない、いらない、自分はもうひとりいない、いらない、
ただ、感じた、キラキラしたものを、形にするから、それを投げかけるから、
「へえ、そうなの」って相槌、それだけで充分だから。
だから、好きな子の話も聞きたい。あなたのも、見せてほしい。
そんな気持ちになって、いつのまにか午後になってた。
お茶でも淹れようか!