ザッハリッヒ 蚕の記録

気まぐれお絵描き屋さん、蚕(かいこ)の記録です。作品について、日常のこと、過牛歩で。

最悪なことリスト

最悪なことリスト

(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)
ひさしぶりのトリイ・ヘイデン!
こんなこと書いたらねーむどろっぴんぐ的でアレなのですけれど、そのむかし、某唐辺さんに「わたしでも読める本ってないのでしょうかー(どういうことだ)」と相談したところ、トリイ・ヘイデンの有名作「シーラという子」を勧められ、そこからトリイ・ヘイデン本を読み漁り、もう、ずぶずぶーっと、トリイの優しさ温かさにはまってしまい、だいっすきになってしまったのですよ。
でもトリイ・ヘイデンの、まったくのフィクション、創作小説はそんなに評判を聞かなかったので、ずっとスルーしていたのですが・・
ここのところ、また自分の心の中のこと、家族のこと、育ってきた環境、自分のもっている劣等感や、抱えてるモヤモヤに、悩まされるというか、ちゃんとまっすぐ見つめなくちゃなあとか、考えなくちゃなあ、とか、他人からしたら「なにめんどくさいこと言ってるの」って感じかもしれないけれど、思っていて、
だけど、それをだれかに相談して「どう思う?」「どうしたらいいかな?」って話し合うのもしっくりこない気がして、
本を読んだり、絵を見たり、音楽を聴いたり、映画を観たり・・
だれかが苦悩して引きずり出してきた何か、あるいは自然とずるっと出てきてしまったもの、そういうものに、一方的に触れて、そして自分はどう感じた?何を見つけた?何を考える?ということを、したいなあと思い、
たまたま、知らない方の、トリイ・ヘイデン「最悪なことリスト」がとてもよかった、という感想を目にし、「ああ、これはいいかもしれない」と思い、本屋さんで取り寄せてみたのでした。


感想、(´;ω;`)
やっぱりね、トリイはトリイだよね・・
あらゆる場面で涙、涙。なんだろうな、子供が大人にほめられる、たったそれだけのシーンで、なんでこんなに熱いものが込み上げてくるんだろうな。
がんばってもうまく出来ない、うまくいかないことがあって、そのことで、自分だってとっても苛立っていて、苦しくって、いつもいつも、見捨てられるんじゃないかとびくびくしていて、
だけど「そんなことしないよ」って、「ここにいてもいいんだよ」って言ってくれる人がいて・・
「ゆるされる」ということが、当たり前じゃないからこそ、とっても響くと言うか。わたしはそういうことにとても弱いな。
すべてが甘やかで希望的ではない、それはもちろん。
これ以上悲しいことなんてあるの!?ってくらい、打ちのめされたところから、時間かけて、やっと気づける、ほんの少しの、針先ほどの、だけど強烈な温かさ、みたいのを感じるのだよね、トリイ・ヘイデンのお話は。
ほーんとうにうまく言い表せなくてもどかしいのだけど・・
素晴らしかった!
読んでよかったなあ。


読みながらも、読み終わってからも、いっぱい泣いてしまって、だけどほんのり高揚。
大好きなおともだちに、めずらしく電話をかけてしまった。
ともだち、「こわい夢を見ていたから、(電話で)覚めてよかった!」と言っていた。よかった。


いい気分じゃ!