ザッハリッヒ 蚕の記録

気まぐれお絵描き屋さん、蚕(かいこ)の記録です。作品について、日常のこと、過牛歩で。

両極

輪郭を甘やかにとろかして周囲に溶けこみたい、他者と一体化したい欲求(それは、死だと・・)と、
いっぽうで、自己の輪郭をはっきりと、確固たるものにするべく、他者への攻撃、支配、蹂躙したいという欲求があり、
それのスイッチのオンオフ、それが出来れば、わたしは自由に、安心と刺激を行ったり来たりできるのでは?
なんていうことを、さいきんよく考えるのです。
自己の輪郭から、はみ出るほどの、他者への要求、というものがあって、
どうやらそれは、描く絵の中には、ぶつけてもいいらしい!!
ここ数年で、複数の人物を、おなじ絵の中に描けるようになった。
獣のあたまをした「だれでもない」人物ではなく、「彼ら」「他者」を描けるようになったのだ。
自分にとってそれは、とんでもないことだったのですよ!!


ざわつく感はだいじにしたい。
「追い立てられるように、駆り立てられるように、生きていくのは大変でしょう」
大変でしょう、ね、だけど、ずっと、それらと生きてきたのだから、わたしはぜんぶ持っていく。
だれも、なにも、置いていかない。